ボールを失った瞬間って、実はチャンス?
サッカーを観ていると「ボールを取られた!ピンチだ!」と感じること、多いですよね。僕も息子の試合を見ていて、最初はそう思っていました。
でも最近学んだのは、ボールを失った瞬間こそ最大のチャンスだということ。相手はボールを奪った直後で、守備や攻撃の形が整っていません。そのタイミングで素早く奪い返せれば、一気にゴールへ迫るビッグチャンスになるんです。
ネガティブトランジションと「責任」という声かけ
サッカーには「トランジション=攻守の切り替え」という大事な考え方があります。
- 守備から攻撃に変わる 👉 ポジティブトランジション
 - 攻撃から守備に変わる 👉 ネガティブトランジション
 
「取られたら奪い返す」はネガティブトランジションの大切な要素。息子のチームでは、この場面でコーチから「責任!」という声かけが飛ぶことがあります。
一見すると「厳しい言葉」に聞こえるかもしれませんが、実際には「自分でやり直せる力がある」「君なら取り返せる」という信頼や期待のメッセージなんだと思います。
だから親としては「責任=叱られること」と受け取らせるのではなく、
- 「自分のプレーを自分で取り返せるってすごいね!」
 - 「責任って言われたのは、君に期待してる証拠だよ」
 
と補足してあげたい。そうすれば「責任」という言葉も、子どもにとってポジティブに響くはずです。
奪い返すメリット ✨
- 相手の守備が整う前に攻められる
→ ショートカウンターで得点につながりやすい。 - 守備の時間を減らせる
→ 攻撃リズムを維持しやすくなる。 - チーム全体の切り替えが速くなる
→ 一人の動きがチーム全体を活性化させる。 
僕も試合を見ていて「取られたけど、すぐ取り返せたときはチャンスにつながっているな」と感じています。親子で一緒に観て気づけるのは楽しい学びです。
プロの例から学ぶ 📺
イングランド・プレミアリーグの強豪クラブ「リヴァプール」を率いたクロップ前監督は、「ゲーゲンプレス」という戦術で有名でした。ボールを失った瞬間に全員で奪い返す。その徹底が数々の得点を生み、世界中のサッカーファンを魅了しました。
僕も息子と試合を一緒に観ながら「ここで取り返したからゴールになったんだね」と話すと、理解も深まるし、観戦がもっと楽しくなります。
コラム:ゲーゲンプレスとは? 🔍
「ゲーゲンプレス(Gegenpress)」はドイツ語で「ゲーゲン=逆」「プレス=圧力」を意味します。日本語では「即時奪回」「カウンタープレス」とも呼ばれます。
- ボールを失った瞬間に全員でプレスをかけて奪い返す戦術
 - 相手がまだ攻撃の形を作れていないうちにボールを取り戻せる
 - 奪えなくても、相手のカウンターを遅らせる効果がある
 
メリット
- ゴールに近い位置で奪えるので即チャンスになる
 - 相手に自由を与えない
 - チーム全体がアグレッシブになる
 
デメリット
- 運動量が必要で、かけきれないと裏を突かれるリスク
 - チーム全体の連動がなければ成立しない
 
子どもには難しい言葉ですが、親としては 「ボールを取られたら、すぐみんなで取り返そう!」 と伝えると理解しやすいと思います。つまり「切り替えの速さをチャンスに変える習慣」がゲーゲンプレスの本質なんです。
まとめ:取られた時こそチャンス!
サッカーは「取られたらピンチ」ではなく「取られたらチャンス」と考えることができます。
- 取られたら止まらず追う
 - 周りと連動して奪い返す
 - 無理ならすぐ戻る
 - 「責任」をポジティブに捉え、自分でやり直す力に変える
 - そして「ゲーゲンプレス」のようにチーム全体で即時奪回を意識する
 
この切り替えを大切にすれば、子どものプレーは確実に成長します。
僕もまだまだ勉強中ですが、息子と一緒に「取られたら奪い返そう!」という気持ちを大切にして、これからもサッカーを楽しんでいきたいです ⚽️✨
  
  
  
  

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